会長あいさつ

会長  堀内 秀樹

感染症の脅威を思い知らされています。14世紀のペストの猖獗しょうけつで世界人口の2割以上が死亡したとか、スペイン風邪で何千万人の犠牲者がでたとか、歴史上の出来事としての知識は持っていましたが、いざ現実に直面するとその凄まじさに呆然とさせられます。
さて、この度、松山市教育会の会長に就かせていただくことになり、その重責にどこまでお応えできるか、誠に心もとない状況です。教育会については、今までにも様々な立場からかかわらせていただき、その一端は理解しているつもりですが、実際にその運営に直面した時、その困難性を痛感し、その責任の重さに立ちすくむ、そんなことになってしまうのかもしれません。
今、学校は新型コロナウイルスとの戦いの中で未曽有の困難に直面しています。松山市の公立小中学校においても本来実施すべき教育課程が実施できない状態が継続し、今後どのように対応していくか、極めて重大な課題に取り組まなくてはならない状況にあります。いうまでもなく「教育課程」とは「教育の目的を達成するために、教育内容時数によって編成された教育計画」です。三要素の一つ「時数」が崩壊した状況の中で、どのように教育課程を編成・実施していくか、現場の先生方の力量が問われています。
併せて、これもご存じのとおり地教行法の改正により、コミュニティースクール実現に向けた学校運営委員会の設置が法制化されました。このことを踏まえ、松山市教育委員会におかれても本年度からモデル地域を2か所設け、その研究に着手されるようであります。従来から学校が抱える諸課題の解決に向けては学校・家庭・地域の連携の重要性が指摘されてきました。今回の学校運営委員会制度は、いわば学校評議員制度が評価的な側面を持っていたのに比して、教育課程そのものに機能していく地域等の教育力に着目し、期待している制度なのだろうと考えます。
教育会は、まさに現退一体の組織であります。現職の皆様が直面している課題に対し、教育に対しての豊かな知見を持つ地域の一員として退職会員がどのように機能していくことができるのか、この厳しい状の下、いわば教育会全体の力量が問われているといっても過言はでないと思います。
ともあれ、従来の慣行通りということが許されない状況下にあります。会員の皆様のご協力を得て、社会にその存在意義を示すことのできる教育会を目指していきたいと存じます。何卒よろしくお願いいたします。