会長あいさつ

会長 小野 誠一

 

5月8日、3年以上にわたった新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に変更されました。これからは、個人の選択を尊重し、自主的な取り組みを大切にした対応に変わります。ゴールデンウィークでは、久しぶりの旅行を楽しんだり、野球やコンサートを楽しんだりする多くの人々の笑顔が見られました。ただ、法的な位置づけが変わっても、新型コロナがなくなったわけではありません。そのことを忘れず、自分で考え適切に行動していきたいと考えます。

さて、会長として務めさせていただき、ウイズコロナの中2年目を迎えました。昨年度は、役員、会員の皆様のご協力のもと、「まつやま教育フォーラム」「教育を語る会」等の事業運営が円滑にできたこと心より感謝申し上げます。5月20日、全員が参集して4年ぶりに定期総会を開催することができ、活動方針や事業計画をご承認いただきスタートを切ることができました。今年度は、気持ちを新たに、本会の活動目的である会員相互の親和連携と教育に関する調査研究・研修の充実を通して松山市教育の進展に寄与してまいりたいと思います。

本年度の活動方針ですが、昨年度の内容を踏襲するとともに、次の3点に重点的に取り組みたいと思います。

1つ目は、「組織の活性化」です。現職会員から退職会員の移行方法変更により、この2年間退職会員の人数が増加しています。しかし、今年度から公務員の定年が2年ごとに1歳ずつ延長し令和13年度に65歳に引き上げられます。そのため、今年度は退職会員がおらず、以後2年に一回の移行となります。会員の維持のためにも、文化講座の充実や支部活動の実践が重要と思います。そのため、ウイズコロナは意識し、適切な活動をしっかりと行っていきたいと思います。また、退職会員の人数減による小規模支部の在り方についても考えていきたいと思います。

2つ目は、「厚生・研修活動の充実」です。学校現場において、コロナ禍により一気に進んだGIGAスクールへの対応として、ICTに関する教育講座を去年に引き続いて開催します。また、退職前の参加が多かった退職後準備セミナーに追加して、将来の人生設計を考慮した20歳~30歳対象のセミナーを新たに開設していきます。

3つ目は、「地域社会との連携強化」です。今年度から中学校において部活動の地域移行も始まります。その中、少しずつ増えてきている「人材バンク」のより一層の充実を図りたいと思います。退職後も地域や学校に協力したいと考えている方も多いと思うので、広報に努めるとともに情報や交流の輪を広げていきたいと思います。

結びに、教育会として新型コロナを乗り越え、新たな飛躍の1年にするため、会員の皆様の一層のご理解とご協力のもと共に有意義な活動ができることに努めます。