会長あいさつ

会長 小野 誠一

社会生活の様々な場面に深刻な影響をもたらした新型コロナウイルス感染症対策が3年目を迎えています。今年のゴールデンウィークでは、多くの人で混雑する観光地やライブの映像が流れ、帰省で2年ぶりに孫を連れて帰りましたとの声も聞きました。半面、県外や観光地に行く気になりませんとの声、多くの方がまだまだ感染状況を気にする日々を過ごしていると思います。

さて、このたび、松山市教育会会長の職を務めさせていただくことになり、ウィズコロナの時代にどこまでお応えできるか心もとない状況です。しかし、会員の皆さんのご協力とご支援をいただきながら、役員や事務局の方々とともに松山市教育会の活動に取り組んで参ります。

この2年間、松山市教育会では、一部中止することはありましたが、適切な感染対策を講じながら「まつやま教育フォーラム」「教育を語る会」「高齢慶祝者・教育功労者・報賞者の表彰」「文化講座」等を行い、会員の交流を図ったり、研修を深めたりすることができました。しかし、支部活動においては、定例の活動を中止せざるを得ない状況が続いています。私の支部でも、「グラウンドゴルフ大会」や「総会・懇親会」等が開催できていません。退職会員にとって、健康維持のためにも会員相互の交流は大切と考えています。

学校現場では、入学式や卒業式、修学旅行、運動会や文化祭等について延期や規模の縮小を図り、新型コロナウイルス感染症への対策を講じながら、子どもたちの熱意に応えたいとの思いで対応してきました。昨年、感染状況が少し落ち着いた中、体育大会を観戦する機会がありました。以前と違い、肩を組んだり大きな声を出したりできるわけではありませんが、一人一人が競技できることを楽しみ、全員で盛り上げていこうという熱気が感じられました。後日、校長先生からも生徒たちの思い出に残る大会になりましたとのお言葉を聞くことができました。授業においてもタブレット端末の整備が進み、一人一台端末の活用により学校や家庭での学習が大きく変わり始めています。半面、その飛躍的な導入により、情報モラルやセキュリティ対策など子どもたちの情報活用能力の向上も学校に課せられた待ったなしの課題です。

松山市教育会は、現退一体の組織です。ウィズコロナの中、会員の皆様とともに今できる活動を誠実に取り組みます。最後に、退職会員の中には学校の教育活動を支援したいとの声が多くあり、同時に学校からは人材活用の希望が多いのが現状です。双方の願いをつなげる「チーム学校人材バンク」への登録をぜひお願いします。